目次

あ行

アイ・エム IM-Intercity Meeting

インターシティ・ミーティングの略称で、分区ガバナー補佐の主管により、年度内1回開催し、分区の各クラブから会員多数が参加して、ロータリーに関するセミナーを実施し、研修後は交流会を通じ親睦を図る会合の事です。
決議や決定はありません。

アーサー・フレデリック・シェルドン Arthur Frederick Sheldon

「超我の奉仕」の項をご覧ください。

アール・アイ Rotary International (RI)

国際ロータリーの略称。世界の全ロータリークラブの連合体でRI定款、細則を承諾し、組織規定によって課せられた義務を遂⾏する加盟ロータリークラブによって構成されます。
RI世界本部は米国イリノイ州エバンストンにあります。
※「国際ロータリークラブ」という名称や組織はありません。

アール・アイ会⻑ RI President

国際ロータリー会⻑の略。会⻑はRIの最高役員です。会⻑はRIの第一の代弁者であり、以下の会合を主催し、事務局⻑の仕事を⾒守り、助⾔し、その職責に属するその他の任務を⾏います。会⻑はRI理事会の議⻑となり、理事会を主宰します。同時にまた、RI会⻑指名委員会を除く、他のすべての常任および特別委員会の職権上の委員となります。会⻑は1年間会⻑エレクトとして、もう1年間は会⻑として計2年間、RI理事会のメンバーとなります。
会⻑はまた国際大会を主宰します。会⻑の任期は国際大会で選挙された年の次の暦年の7月1日から始まります。
1966年のデンバー国際大会決議で、RI会⻑は2年以上連続して同じ国から選出してはならないと決められています。
また1949年〜50年度以来、歴代RI会⻑は、その任期中の目標をRIのテーマとして発表し、任期中のロータリー・プログラムの遂⾏達成のために、極めて重要な役割を果たしています。日本からは1968-69年度東ケ崎潔⽒、1982-83年度向笠広次⽒、2012-13年度田中作次⽒の三⼈がRI会⻑として活躍されました。
RI会⻑エレクト RI President-ElectRI会⻑エレクトとは国際ロータリー会⻑指名委員会によって指名されたRI会⻑ノミニーが、RI会⻑就任2年前の年度の国際大会で正式に選挙された時点から会⻑に就任するまでの間、会⻑に要請される任務に備えて、かなりの時間を奉仕のために捧げる責務を担う方で、RI会⻑エレクトと⾔います。

アール・アイ事務総⻑ RI General Secretary

RI会⻑と理事会の下で実務を執⾏するRIの常勤役員で、事務総⻑は直接理事会に対して報告を⾏います。特に年次報告は理事会の承認を得て国際大会に提出します。任期は5年以内で再選可能です。理事会は同総⻑の最終任期の3月末日までに後任の事務総⻑を選び、後任者はその年の7月1日付で事務総⻑に就任します。
RI中央委員のうち唯一の有給役員です。

アール・アイ世界本部 RI World Headquarters

米国イリノイ州エバンストンのOne Rotary Center ビル内にある国際ロータリー事務局のことです。そこにはRI会⻑室があり、RI理事会も通常ここで開かれます。

アール・アイのテーマ RI International Theme

RI会⻑が就任にあたって掲げるその年度の重点目標あるいは指針をいいます。ロータリー年度を通じて奉仕の実践に最も重要なものです。

アール・アイ理事会 Board of Directors

国際ロータリー理事会の略。RIの管理主体で議⻑はRI会⻑です。理事会メンバーは会⻑、会⻑エレクトの他、細則の規定に従って指名された17⼈の理事、計19⼈で構成されます。事務総⻑は幹事として出席しますが理事会の議事についての投票権は持ちません。RI理事会の決定は国際大会に提訴する以外覆すことはできません。

イニシエーション・スピ-チ Initiation Speech

ロータリーに⼊会して⾃⼰紹介すること。例えば⾃分の経歴、職業、趣味、考え方などを他の会員に伝え、理解を深めていくことです。

インターアクト Interact

インターアクトとは奉仕と国際理解に貢献する⻘少年のためのロータリークラブ提唱の世界的団体です。高校に在学中の⽣徒、または年節14-18歳までの⻘年がインターアクト・クラブに⼊会できます。
Interactの名称は国際活動International Actionからきたものです。

エス・エイ・エイ Sergeant-at-Arms (SAA)

これは元来、英国の王室と議院(下院)での慣用語として使われ「守衛官」を意味していました。しかし守衛といえば日本では「警備」の意味をもちますが、ロータリークラブなどがこの⾔葉を用いる場合にはクラブ例会をはじめ、すべての会合(国際大会、国際協議会、地区大会、地区協議会など)が楽しく秩序正しく運営されるよう配慮し、会合がその使命を発揮できるよう設営、監督をする責任を有する者という意味合いになります。SAAは会⻑、幹事と並んで役員の地位にあり、重要な存在であり、委員会構成には⼊りません。

か行

会員証 Membership Identification Card

各クラブは、幹事を通じて、各会員に会員証を発⾏します。ロータリアンが個⼈的に知られていないクラブを訪問する際に、必ずこの会員証を提示して⾃⼰紹介をしなければなりません。

会員増強・新クラブ結成推進月間 Membership and Extension Month

毎年8月が「会員増強・新クラブ結成推進月間」です。職業分類調査が遅くとも8月末までに⾏われますので、それと並⾏して未充填あるいは新分頬を充填するために会員増強活動を開始するには8月は適切な時期といえます。組織を⽣き⽣きとさせるには常に⾎液の導⼊が必要であり、細胞と同じように分裂が必要です。新しい⾎液は増強であり分裂は拡大です。ロータリーの持つ崇高なる理想を信じ、それに基づく奉仕活動に信頼を置く私達ロータリアンにとって、会員増強と拡大こそロータリー活動の第一歩といえます。

暇庇なき会員

RI定款・細則を遵守し活動している会員のことで、具体的には

  • 例会への出席
  • 会費の納⼊
  • ロータリー公式雑誌の購読
  • 奉仕活動に意欲的な会員のことです。

会⻑エレクト研修セミナー Presidents-Elect Training Seminar

PETS(ペッツ)と略して使われています。この研修セミナーは、地区ガバナーエレクトの指示および監督の下に計画、実施されます。毎年なるべく3月中に開催するとされます。これはクラブ会⻑エレクトのための研修・教育プログラムで、主な目的は次年度のRIテーマの実践に⼒を注ぎ、次期クラブ会⻑に対し、クラブが効果的なクラブ(後述)になるための能⼒、知識及びやる気を発揮できるよう指導する研修でPETSは地区ガバナーエレクトから免除されない限り代理派遣も許されません。

ガバナー Governor

地区の指名委員会手続によって指名され、国際大会で選挙された、地区内における国際ロータリー(RI)の唯一の管理役員です。
地区内のクラブの管理は、ガバナーの直接監督下に置かれます。
ガバナーは地区内のクラブに対する指導および監督を⾏う事でロータリーの綱領を推進する任務が課せられています。その任務については手続き要覧をお読みください。

ガバナー月信 Governor’s Monthly Letter

ガバナーは重要な任務として毎月地区内のクラブ会⻑と幹事宛に月信を発⾏します。月信は、地区内クラブのその月の会員数と出席報告、そして特に関心も高く重要な事項を直接、公式に伝達します。

ガバナー・エレクト Governor Elect

次年度ガバナーに就任する方です。ガバナーエレクト研修と国際協議会への出席が義務とされます。

ガバナー・ノミニー Governor Nominee

地区指名委員会手続により指名されたガバナー被指名者のことで、ガバナーに就任直前の2年以上3年以内に選出されるものです。

ガバナー補佐 Assistant governor

ガバナーエレクトによって任命される地区の指導者です。地区レベルでの任務を遂⾏し、指定されたクラブの管理運営に関してガバナーを補佐する責務を負います。
1年任期を3期まで務める事ができます。最低でも年度の各四半期に一度はクラブを訪問し、クラブの指導者と「効果的クラブ」にするための討議をする役割を持っています。RIの役員ではありません。

機能しているクラブ(逆は機能喪失クラブ)

定期的に会合(例会、理事会、総会、クラブ協議会など)を持ち、半期ごとのRI分担⾦を納め、地域および他国の社会ニーズに応えた奉仕プロジェクトを実施し、「ロータリーの友」を購読、ガバナー、ガバナー補佐、その他RI役員などの訪問を受⼊れるクラブのことです。

クラブ会報 Club Bulletin

毎週、週報として発⾏されます。この主な目的は

  1. 出席への関心を刺激して出席率を高める
  2. 例会内容の報告をする
  3. 親睦を図る
  4. 会員のロータリー情報に寄与する
  5. 次の例会のプログラムを載せる
  6. クラブの記録資料として保存する
  7. 会員の投稿記事を載せる
  8. 国際ロータリーの情報などを載せることです。

クラブ協議会 Club Assemblies

クラブ内においてロータリーのプログラムと活動、会員教育等について⾃由な発想で協議するためのクラブ全員の会合のこと。年度の初め、ガバナー公式訪問の2週間以内、公式訪問の時、地区大会後、1月ごろ、その他適時に少なくとも年間6回以上の開催が望まれています。

クラブ総会 Club Annual Meeting

標準ロータリークラブ定款による次年度のクラブ役員、理事等を選挙するための年次総会は、クラブ細則の定めるところに従い、毎年12月31日までに開催しなければなりません。会員総数の3分の1をもって定足数とします。
臨時総会という催しはありません。

クラブ奉仕 Club Service

ロータリーの第1奉仕部門。ロー⼣リアンが所属ロータリークラブを円滑に機能させるために⾏う次のような奉仕活動をいいます。クラブ例会に出席すること、クラブの親睦に加わること、クラブのプログラムに参加すること、委員になること、理事を務めること、会費を払うこと、IM、地区協議会、地区大会などに出席することです。またクラブ奉仕部門には次のような委員会があります。出席、職業分類、会報、読睦活動、雑誌、広報、会員増強、会員選考、プログラム、ロータリー情報などを統轄します。

クラブ・リーダーシップ・プラン Club Leadership plan

このプランの目的は、効果的なクラブ管理の枠組みを提供することにより、ロータリークラブの充実を図ることです。
詳しくは手続き要覧「クラブリーダーシップ」をご覧ください。

クラブ役員 Club Officers

クラブ役員は、会⻑・会⻑エレクト・副会⻑1名または数名、幹事・会計および会場監督(SAA)です。

クラブ理事会 Club Board of Directors

クラブの管理主体であり、最高の執⾏機関です。クラブを拘束する決議や提案は、クラブ会合に先んじて理事会で審議されなければなりません。クラブ運営上の最終決定権と責任を有し、クラブ全般の管理運営について協議します。理事会は少なくとも月1回開催されます。
理事の過半数を持って定足数とします。

クラブ・フォーラム Club Forum

クラブ会員全員を対象としてリーダーを選び四大奉仕部門の中から問題点を抽出し、より良い奉仕活動の実践を目指して、話し合いをしたり討議をしたりする会合のことです。決定や決議を必要としません。

クラブ例会 Club Regular Meeting

クラブは、クラブ細則に定められた毎週1回の例会を定例の曜日、時間、会場で開催します。例会に関するあらゆる変更、取り消しは理事会が決定し、クラブ全会員、ガバナー事務所などに通告しなければなりません。我が国における祝日は15日あり、例会は休会となりますが、その他会員の死去、地域の災害、流⾏病が発⽣した場合、また、年度に4回までは例会を取りやめることができます。ただし例会を連続3回を超えて開かないことがあってはならないとしています。
例会は週1回会員が親睦と交流を深める場であり、議論の場ではありません。
2016年4月の規定審議会により、例会開催回数をクラブで決める事ができるようになりました。但し、最低でも月2回の例会を開催しなければなりません。

決議23-34 Resolution23-34

決議23-34の全部は手続要覧に載っています。第1パラグラフでは、根本問題として、ロータリーは、⾃⼰のための利益を得ようとする欲望と、他⼈に奉仕しようとする義務感と、それに伴う衝動との間に常に起こる⽭盾を和解させようとする⼈⽣の哲学である、と述べています。この哲学は奉仕すなわち「超我の奉仕」の哲学であり、「最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる」という実践倫理の原理に基づくものです。
第4パラグラフは、方針とプログラムの声明です。第4パラグラフは、「奉仕するものは活動しなければならないのであるから、ロータリーは単なる心の持ち方のみでなく、また、ロータリーの哲学も単に主観的なものでなく、実際的な⾏動に移さなければならない」といっています。
詳しくは手続き要覧の社会奉仕をご覧ください。

公式訪問 Official Visit

ガバナー公式訪問の目的は

  1. 会⻑、幹事そして会⻑エレクトとクラブの諸問題について隔意のない懇談と指導を⾏う。
  2. 例会で全会員に対して感銘深い卓話を⾏い、ロータリー活動を励ますこと。
  3. クラブ協議会でメンバーとクラブ運営・活動の推進について協議し、助⾔を与えることなどです。

効果的クラブ

活⼒あるクラブのことで、具体的には

  • 会員基盤を維持又は増加させる
  • 地元地域社会および他国の地域社会において、成果あふれる奉仕プロジェクトを実施する
  • 財政面およびプログラムの参加を通じてロータリー財団を支援する
  • クラブの枠を超えてロータリーに奉仕する能⼒のある指導者を育成することです。

国際協議会 International Assembly

国際協議会の目的はガバナーエレクトにロータリー教育を⾏い、運営上の任務を指導し、⿎舞激励するものです。
更にエレクトや他の出席者に次年度のロータリープログラムや活動の実施方法を討議、計画する機会を与えることです。
ガバナーエレクトの激励と意欲の喚起。
RI会⻑エレクトが発表したRIテーマと、RIの新プログラムの説明と実施。
ガバナーがRIの継続中のプログラムと活動を実施する効果的な方法。
クラブと地区の指導者に情報を伝え、訓練し、意欲を与える実際的な技術。

国際⻘少年交換 International Youth Exchange

RIの常設プログラムで、国際理解と親善を促進することを目的として、通常15歳〜19歳までの⻘少年(高校⽣)に⺟国以外の国を訪問したり、そこに留学したりする機会を与えるものです。
このプログラムは、ロータリアンの⼦⼥のみに与えられた特権ではなく、ロータリアン、ロータリークラブまたは地区が推薦し、後援者となっており、必要な資格条件を備えた⼈なら誰でも応募できます。

国際大会 Convention

RIの国際大会は、1992年規定審議会の決定(92-204)により毎年、会計年度の最後の3カ月中に開催されます。国際ロータリーの年次国際大会の主たる目的は、国際レベルにおいて、全ロータリアン、次期クラブ会⻑、国際ロータリーおよびロータリークラブの次期役員を⿎舞、激励し情報を与え、これによって地区レベルおよびクラブ・レベルにおけるロータリーの発展を活発に推進しようとする意欲を起こさせようとするものです。
国際大会は、ロータリー家族の世界的会合でもあり、国際大会の本来の目的を減じない範囲で、社交および余興番組でロータリーの親睦を祝います。

国際奉仕 International Service

ロータリーの第四奉仕部門。ロータリアンが、国際理解、親善、平和を推進するために⾏っている様々なことが国際奉仕です。
私達は次のような方法を通じて国際奉仕を⾏うことができます。他国の⼈々、その⽂化、習慣、業績、抱負、問題を理解すること。⾃分の地域社会で、また旅⾏中、および国際大会に出席中の個⼈的交流、読書と通信、他国の⼈のためになるクラブ活動およびプロジェクト(ロータリー財団を含む)への協⼒などです。
また次のような国際奉仕小委員会を置くように推められています。
 (イ)世界社会奉仕
 (ロ)ロータリー財団
 (ハ)国際⻘少年計画など

さ行

ザ・ロータリアン THE ROTARIAN

国際ロータリーの機関雑誌で英⽂です。1911年”The National Rotarian”として発⾏されましたが、その翌年「The Rotarian」と改名されました。
ロータリーの雑誌については、1992年規定審議会において「⾃発的に・・・購読者となる」という従来の表現から「会員は・・・有料購読しなければならない」と直接的な強い表現になりました。日本のロータリアンは「The Rotarian」か「ロータリーの友」のいずれかの購読者となります。

シー エル ピー CLP Club Leadership Plan

クラブ・リーダーシップ・プランのこと。

諮問委員会 District Advisory Committee

各地区は、パストガバナーから成る諮問委員会を設置すべきである。この諮問委員会は、地区内ロータリークラブの会員であるパストガバナー全員によって構成される。国際協議会で討議され、発表された事項をガバナーエレクトが現ガバナーとパストガバナーに報告するため、ガバナーは、少なくとも年に1回、国際協議会後1カ月以内に、諮問委員会を招集するよう求められている。
パストガバナーの助⾔や⾏動により、ガバナーの権限や責務が少しでも損なわれたり、妨げられたりするようなことがあってはならない。

社会奉仕 Community Service

ロータリーの第三奉仕部門。
ロータリアン一⼈一⼈、又はクラブが地域社会や国際社会のニーズに応え、⽣活の質を向上させるためのプロジェクトや活動を⾔います。
それを「超我の奉仕」を実証する機会としています。

出席 Attendance

クラブの会員は例会に出席しなければなりません。名誉会員を除く他の会員の会員⾝分は、理事会が正当かつ⼗分な理由があると認めない限り、次のような場合⾃動的に終結します。
(a)例会に連続4回出席もメークアップもしていない場合。
(b)クラブの会計年度の前半および後半の6カ月間メークアップを含む出席率が50%に達しない場合。
(C)クラブの会計年度の前半および後半のそれぞれ6カ月間に開かれた所属クラブの例会総数のうち少なくとも
その30%に出席していない場合。

職業宣言 Declaration for Rotarians in Businesses and Professions

1989年規定審議会は次の職業宣⾔を採択しました。事業または専門職務に携わるロータリアンとして、私は以下の要請に応えんとするものである。
1)職業は奉仕の一つの機会となりと心に銘ぜよ。
2)職業の倫理的規範、国の法律、地域社会の道徳的基準に対し、名実ともに忠実であれ。
3)職業の品位を保ち、⾃ら選んだ職業において、最高度の倫理的基準を推進すべく全⼒を尽くせ。
4)雇主、従業員、同僚、同業者、顧客、公衆、その他事業または専門職務上関係をもつすべての⼈々に対し、ひとしく公正なるべし。
5)社会に有用なすべての業務に対し当然それに伴う名誉と敬意を表すべきことを知れ。
6)⾃⼰の職業上の手腕を捧げて、⻘少年に機会を開き、他⼈からの、格別の要請にも応え、地域社会の⽣活の質を高めよ。
7)広告に際し、また⾃⼰の事業または専門職務に関して、これを世に問うにあたっては、正直専一なるべし。
8)事業または専門職務上の関係において、普通には得られない便宣ないし特典を、同僚ロータリアンに求めず、また与えうることなかれ。

職業分類 Classification

ロータリークラブの各正会員は、下記の原則に従って分類されます。
(1)各正会員は⾃⼰の事業または専門職に従って分類されます。そして所属するロータリークラブの所在地域内、もしくはその周辺地域内に⾃⼰の事業所または住居があることを要します。
(2)会員が携わっている事業又は専門職務、会社、団体等の主要かつ一般世間がそのように認めている事業活動を示すものか、社会奉仕活動を示すものでなくてはなりません。
(3)この分頬は、特定個⼈の占めている地位によるのではなく、その事業活動や社会に果たしている仕事によって定められ、例えば銀⾏頭取の場合「銀⾏業」になります。

職業奉仕 Vocational Service

ロータリーの第2奉仕部門です。ロータリアンが、その職業上のあらゆる関係において、奉仕の理想を活かしていく責務のことをいいます。
職業奉仕は、ロータリークラブとクラブ会員双方の責務でもあり、職業奉仕の理想に込められているのが以下のものです。
(A)あらゆる職業において最も高度の道徳的⽔準を守り、推進すること。その中には雇い主、従業員、同僚への誠実、忠実さ、また、この⼈たちや同業者、一般の⼈々、職業上の矢口⼰すべての公正な取り扱いも含まれる。
(B)⾃⼰の職業又はロータリアンの携わる職業のみならず、あらゆる有用な職業の社会に対する価値を認めること。
(C)⾃⼰の職業上の手腕を社会の問題やニーズに役⽴てること。

職業奉仕月間 Vocational Service Month

ロータリアンとクラブが、職業奉仕の理想を日常実践するようクラブの参カロを強調するために、毎年1月を職業奉仕月間と定め、職業奉仕に関する特別なプログラムを実践するよう要請されています。

⻘少年奉仕月間 Youth Services Month

5月は、若い⼈々の育成を支援するすべてのロータリー活動に焦点を当てる「⻘少年奉仕月間」です。ロータリークラブは、この月間中、クラブのニュースレターやその他の広報資料に「各ロータリアンは⻘少年の模範」のスローガンを利用するよう奨励されてます。

⼈頭分担⾦ Per Capita Dues

各クラブは国際ロータリー(RI)に、そのクラブの名誉会員を除き会員一⼈あたりの⼈頭分担⾦を支払います。それは7月1日及び1月1日に、これら当日の会員数に基づいて分納されます。⾦額は2019-20年度に年額68米ドル、2020-21年度に69米ドル、2021-22年度に70米ドル支払うことになります。この他に規定審議会分担⾦として年額1ドルが加算されます。又別に地区には地区負担⾦があり、⾦額はそれぞれの地区で決められています。

スマイル・ボックス

二コ二コ・ボックスのこと。

スポンサー・クラブ Sponsor Club

新クラブの結成に際して助⼒し、結成後も国際ロータリーの一員として速やかに成⻑するよう指導する責任を引き受けたクラブです。新クラブの結成に当たりガバナーに協⼒する特別代表の所属クラブがスポンサー・クラブになるのが普通です。結成クループは毎週定期的に会合を開くことを条件として、その第1
回会合のときから国際ロータリーに加盟するまで「仮ロータリークラブ」と呼ばれます。
共有の場合、通常区域を共有するクラブの1つがスポンサー・クラブになります。

世界社会奉仕 World Community Service(WCS)

国際レベルで国際理解と親善を推進する国際奉仕部門の1つです。2つの異なる国のクラブに所属するロータリアンが、WCSを通じて、⽣活を改善し、⼈類のニーズに応えるために、共同で奉仕プロジェクトを実施します。ロータリアンは資⾦や物資を寄付したり、専門的な援助を提供することでプロジェクトを支援することができます。
RIはこのプログラムを2011年6月で廃止しました。

平和と紛争予防/紛争解決月間 Peace and Conflict Prevention/Resolution Month

2014年10月RI理事会は、2月を重点分野︓「平和と紛争予防/紛争解決月間」としました。紛争予防と仲裁に関する、若者(将来にリーダーとなることが望まれる⼈)を対象とした研修の実施、紛争地域における平和構築の支援、平和と紛争予防/紛争解決に関連した仕事に従事することを目指す専門職業⼈のための奨学⾦支援を強調する月間です。

世界理解と平和の⽇ World Understanding and Peace Day

1905年2月23日はロータリーの創始者ポール・ハリスが友⼈3⼈と最初に会合をもった日です。この2月23日の記念日は世界理解と平和の日として遵守されています。各クラブはこの日に、ロータリーの国際理解と友情と平和への献⾝を特に認め、強調しなければなりません。1992年規定審議会は、2月23日に始まる1週間を世界理解と平和週間と呼び、ロータリーの奉仕活動を協調することを決議しました。

た行

WCS World Community Service

世界社会奉仕のこと。

地区 District

地区とは、管理の便宜上結びつけられた、一定の地理的な地域内にあるロータリークラブのクループです。

地区研修・協議会 District Assembly

地区研修・協議会は、次期会⻑が指名した次期クラブ指導者に各⾃の責務と奉仕の機会について理解を深めさせるため、活動意欲を刺激し、感動を与え、ロータリーの知識を伝え、クラブの管理業務を教示することを目的として開催されます。
また、この会合で翌年度の地区予算の承認がなされます。地区協議会は国際大会の日程と重ならないようにすると共に、国際協議会の後で、なるべく5月末日までに開催するよう要請されています。

地区大会 District Conference

地区大会は、地区における最大の⾏事で、RI会⻑代理ご夫妻が臨席され、毎年度1回開催されます。その目的は、親睦、感銘深い講演と地区内クラブやRI全般に関する問題の討議によって、ロータリーの綱領を推進することにあります。大会はロータリーのプログラムやクラブの活動の発表の場であり、クラブ同⼠が交流し、対話することと、地区内の会員基盤を維持し、増大させる機会であることを意識し、意気を高揚させるような形で、かつ親睦の雰囲気の中に情報を提供すべきと奨励されています。
また、この会合に合わせて前年度の地区決算の承認、ガバナーノミニーの承認、次回地区大会の日程と場所の承認が⾏われます。

DLP District Leadership Plan

地区リーダーシッププランのこと。

地区リーダーシップ・プラン District Leadership Plan

このプランはガバナー補佐を任命することによりクラブへの支援をより迅速かつ適切にし、⼗分に研修を受けた地区指導者の候補をより多く育成し、財団や地区活動への参加を活性化し、ガバナーの役割を更に取り組みがいのあるものとするためのものであり、それによって地区レベルとクラブレベルでロータリーの充実化をはかることを目的にしています。

チャーター・メンバー Charter Member

RI加盟申請書に添付する創⽴会員名簿に記載されたロータリークラブ会員を創⽴会員といい、チャーター・メンバーと呼んでいます。
創⽴会員は以前は最低25名以上となっていましたが特別な場合を除き20名以上と変更になりました。(1996年の6月理事会の決定)

超我の奉仕 Service Above Self

アーサー・フレデリック・シェルドンは、ビジネスはすべて社会に尽くす手段でなければならないと信じ、1910年の最初の大会で”He Profits Most Who Serves His Fellows Best”(最もよく仲間に奉仕する者は、最も多く報いられる)と主張しました。ポートランドで⾏われた第2回大会で当時のロータリーの指導的⼈物のl⼈である米国ミネアポリスのB・フランク・コリンズもまた、他⼈のために尽くす意義と重要性を説き、ロータリークラブはHeservice, Not Self”(無私の奉仕)を根本精神として結成されなければならないと強調しました。
この2つの⾔葉は後年”He Profits Most Who Serves Best”(最もよく奉仕する者、最も多く報いられる)および、”Service Above Self”(超我の奉仕)とそれぞれ修正され、ロータリアンの座右の銘となりロータリアンの誇るスローガンとなっています。この2つがロータリーのモットーとして公式に採用されたのは1950年です。その後1989年の規定審議会で”Service Above Self”がロータリーの第1標語となり、He Profits Most Who Serves Bestが第2標語になりました。しかし第2標語は2004年規定審議会で修正が加えられ、HeがTheyに置き換えられさらに2010年規定審議会で現在の標語「One Profits Most Who Serves Best」となりました。

手続要覧 Manual of Procedure

3年に1回開かれる規定審議会の結果を反映し、年次国際大会、RI理事会、ロータリー財団管理委員会が開発した方針と手続が記載され、
①国際ロータリーの定款と細則
②RI理事会推奨のクラブ細則とロータリー財団細則
③標準ロータリークラブ定款の全⽂も集録されています。
国際ロータリーの定款・細則・標準ロータリークラブ定款は規定審議会または国際大会の決定のみがこれを改正することができます。このロータリーの手続規定についての基本的な⽂書である手続要覧は、3年に1回、規定審議会の終わった年に10⼒国語で出版されています。

な行

二コ二コBOX NIKONIKOBOX

日本においては、1936年(昭和11年)7月から二コ二コ箱として大阪クラブで始まって以来、現在も続けられています。嬉しかったことや失敗したこと、早退遅刻など何かにつけてBOXに善意のお⾦を納め、スマイルBOXともいいます。⾦額は⾃由で強制はしませんが地域社会のお役に⽴つ社会奉仕活動等に使用しています。スマイルBOXの活用こそ正にロータリーのシンボルと⾔えます。同じように外国のクラブでも実施しています。善意の寄付ですからクラブ運営費としての使用はせず社会奉仕のために使われるべきものです。

⽇本での世界社会奉仕第1号 First Activity of World Community Service in Japan

1966-67年度国際ロータリー会⻑はリチャードL。エバンス「ロータリーでよりよい世界を」とするターゲットを示しました。これは地域社会を始め職業奉仕、⻘少年奉仕、国際奉仕に努め、特に世界社会奉仕を⾏うことにありました。

当時の第370地区(日本)では、その組み合わせ地区であるアメリカの第717地区、第719地区、第721地区と協⼒して、フィリピン農村復興運動を援助するため66計画をつくり、4地区9,000⼈が1⼈当たり66セントを拠出するということがレイクブラシッドで6月6日に決まりました。これが日本からの世界社会奉仕第1号となりました。

⽇本のロータリー Rotary in Japan

わが国のロータリークラブは1920年(大正9年)10月20日当時三井銀⾏の重役であった米山梅吉⽒が初めて東京にこれを創⽴し、翌10年4月1日世界で855番目のクラブとして加盟承認されました。
その後第2次大戦の結果一時国際ロータリーから脱退(1940・9・11)はしたものの、その精神を堅持し名前をかえての会合に努め戦後国際復帰への努⼒が実り1949年3月東京、大阪をはじめ各クラブの国際ロータリーへの復帰が認められ、その後めざましい発展を続けています。

は行

パスト・ガバナー Past Governor

以前に地区ガバナーの任務を果たしたことのあるロータリアンをいいます。正式にはPast District Governorのことですが略してバスト・ガバナーと呼んでいます。

バナー Club Banners

地域の特徴などクラブ独⾃の意匠にロータリーの⻭⾞とクラブ名を表示した小旗をつくり、クラブ間で交換しています。

ハーバート J テーラー Herbert J Taylor

「4つのテスト」の項をご覧ください。

フランク・コリンズ B Frank Collins

「超我の奉仕」の項をご覧ください。

分区 Grouping of club

地理的状態や広さなどにより地区が区分されたものでグループと読ばれることもあります。

ホスト・クラブ Host Cub

複数のロータリークラブが集まって例会や合同の会合を開催する場合、計画から実施まで責任をもって世話役となってまとめていくクラブのことです。
会合の規模が大きくなり、ホストクラブだけでは準備やお世話に困難が⽣ずると思われる場合、さらにホストクラブをお願いします。ホストクラブに協⼒するクラブのことをコ・ホストクラブ(Co-host Club)と呼びます。

ホーム・クラブ Home Cub

⾃分の所属しているクラブのことです。

ポール・ハリス Paul P Harris

ロータリーの創始者。「日本のロータリー」の項をご覧ください。

ペッツ PETS

会⻑エレクト研修セミナーのこと。

奉仕の五大部門 Four Avenues of Service

クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕・⻘少年奉仕です。

ま行

名誉会員 Honorary Membership

ロータリーの理想推進のために称賛に値する奉仕をした⼈、及びロータリーの崇高な目的を末永く支援した⼈をそのクラブの名誉会員に推薦することができます。
⼊会⾦、会費等は不要で投票権はなく、クラブのいかなる役職にも就くことができません。会員としての権利または特典は、そのクラブのみに限られます。

メークアップ Make-up

ロータリアンが所属クラブの例会を⽋席したとき、または⽋席が予定されるとき、⾃⼰の会員⾝分を守り出席の補填を受けられるようにする方法です。
所属クラブ例会を⽋席した場合、あるいは⽋席が予定されている場合、年度内であればいつでもメークアップが可能となりました。別のロータリークラブの例会か、他の所定の会合(例えばローターアクトクラブ、インターアクト・クラブなど)に出席すればよく、その場合訪問先のクラブ幹事から「訪問ロータリアン報告用紙」にメークアップの旨記⼊されたカードが、所属クラブ送付されるか、その場で渡される場合もあります。
次のような方法で同じ年度に⽋席をメークアップします。

(1) 他のロータリークラブ、仮クラブ、または他のロータリークラブの衛星クラブのいずれかの例会の少なくとも60パーセントに出席すること。
(2) 他クラブまたは他クラブの衛星クラブの例会に出席の目的をもって定刻に会場に赴いたとき、当該クラブが、定例の時間または場所において例会を開いていなかった場合。
(3) 理事会承認のクラブの奉仕プロジェクトまたはクラブが提唱した地域社会の⾏事や会合に出席すること。
(4) 理事会の会合、または理事会が承認した場合、選任された奉仕委員会の会合に出席すること。
(5) クラブのウェブサイトを通じて、オンラインの会合または参加型活動に参加すること。
(6) ローターアクトクラブ、インターアクトクラブ、ロータリー地域社会共同隊、ロータリー親睦活動、あるいは仮ローターアクトクラブ、仮インターアクトクラブ、仮ロータリー地域社会共同隊、仮ロータリー親睦活動の例会に出席すること。または
(7) RI国際大会、規定審議会、国際協議会、ロータリー研究会、RI理事会またはRI会⻑の承認を得て招集された会合、合同ゾーン大会、RI委員会会合、地区大会、地区研修・協議会、RI理事会の指示の下に開催された地区会合、ガバナーの指示の下に開催された地区委員会、または正式に公表されたクラブの都市連合会に出席すること。

遠方での勤務中の⻑期の⽋席。会員が⻑期にわたって遠方で業務に従事している場合、会員の所属クラブと転勤先の指定クラブが合意していれば、会員は、転勤先における指定クラブの例会への出席が所属クラブの出席の代わりとなります。

や行

四つのテスト The Four-way Test

「四つのテスト」はシカゴのロータリアン、ハーバートJ テーラー⽒が、1932年に倒産寸前の会社を再建する際、モラール向上の方法として草案したものです。
非常に効果的な方法であることが分ったので、国際ロータリーはこれを職業奉仕にふさわしい短い職業倫理訓として認めています。
また、ロータリアンでない⼈達にも分かち合うため「四つのテスト」のポスターや、その由来を書いた冊⼦を掲げたり、配布したりしています。1942年ハーバートJテーラー⽒は「四つのテスト」を使用する権利をRIに与え、1954年彼がRI会⻑に就任したとき、この版権をRIに譲りました。

米山梅吉 Umekichi Yoneyama

日本のロータリーの創始者。

米山記念奨学会 Yoneyama Memorial Foundation Inc.

正式には「ロータリー米山記念奨学会」。日本最初のロータリークラブを創⽴した米山梅吉⽒の功績を記念して、東京ロータリークラブが1952年に米山奨学制度を設定したことから始まります。1967年に財団法⼈米山記念奨学会となりました。
この事業は、勉学・研究を志して日本に在留する外国⼈留学⽣に対し、国際理解と親善を深めるために。
全日本のロータリアンの寄付⾦を財源として。奨学⾦を支給・援助する⺠間最大の奨学団体です。

米山功労者 Yoneyama Foundation Distinguished Contributor

個⼈の特別寄付⾦の累計額が10万円に遷した時、第1回米山功労者として表彰されます。寄付⾦が100万円に達するまで引き続き寄付する意思のある方を米山功労者マルチプルと⾔います。
普通寄付⾦(全ロータリークラブから会員1⼈につき一定の額をクラブから寄付されます)
特別寄付⾦(個⼈、法⼈、クラブとして普通寄付⾦以外に寄付するもので、税法上の優遇処置が受けられます)

米山月間活動 Yoneyama Month

10月の米山月間は、日本独⾃の特別月間です。クラブはこの月に特に米山奨学事業の意義を深く認識し、寄付⾦を募る活動をします。そのために米山奨学⽣や地区役員・委員の卓話を聞き、更に奨学会から提供される資料をもとにクラブフォーラムを開催したりすることが推奨されています。
奨学会の目的及び事業・寄付及び表彰制度・奨学⽣の資格などは米山記念奨学会のWebサイトを参照下さい。

ら行

ライラ RYLA

Rotary Youth Leadership Awards(ロータリー⻘少年指導者養成プログラム)の頭⽂字です。
このプログラムは14歳〜30歳までの若い⼈々のためのプログラムであり、国際ロータリーが1971年に公式に採用したものです。地区レベルで実施されるセミナーや指導者キャンプなどにより、ロータリアンは、地元地域社会の若い⼈々の指導者および善良な市⺠としての資質を伸ばすことに⼒を尽くす機会に恵まれてます。

ローターアクト・クラブ Rotaract Cub

ロータリークラブ提唱の⻘年男⼥によって構成される世界的⻘年団体のクラブで、1968年に発足しました。ローターアクトクラブの目的は、⻘年男⼥が個々の能⼒の開発に当たって役⽴つ知識や技能を高め、それぞれの地域社会における物資的、あるいは社会的ニーズに取り組み、親睦と奉仕⽣活を通じて全世界の⼈々の間に、よりよい信頼関係を推進するための機会を提供することです。
3月13日を含む1週間が「世界ローターアクト週間」に指定されています2019年の規定審議会で年齢制限が撤廃され⻘年となりました。

ロータリー Rotary

ロータリーとは「⼈道的な奉仕を⾏い、あらゆる職業において高度の道徳的⽔準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確⽴に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である」と正式に定義されています。
ロータリーは世界最初の奉仕クラブ組織で、組織としてみたロータリーとは、ロータリークラブの連合体です。世界各地のロータリークラブが集まって構成されている連合体は「国際ロータリー(RI)」と呼ばれます。すべてのロータリークラブは、この国際ロータリーの会員です。
そしてロータリアンとは、各ロータリークラブ会員個⼈のことです。
国際ロータリーの会員といえば、あくまでロータリークラブを指し、ロータリアン個⼈ではありません。

ロータリークラブ Rotary Club

ロータリークラブとは「奉仕の理想を各⼈の個⼈⽣活、職業⽣活および社会⽣活の実践の基盤とすることに同意した、事業および専門職務に携わる⼈によってできたクラブ」と説明されています。事実、奉仕の理想は、1989年の規定審議会で第一標語となった「超我の奉仕、Service Above Self」の中に実証されています。この奉仕の理想は、ロータリーが世界中にはりめぐらされることによって、奉仕を志す⼈を結び付ける糸の役割を果たしています。世界中のどこに住んでいようとも、考えや⾏動に奉仕の理想が⽣きています。

ロータリーの友月間 Rotary-no-tomo Month

雑誌月間の廃止に伴い2015-16年度より日本独⾃に、9月を「ロータリーの友月間」としました。ロータリー地域雑誌と呼ばれる「友」誌は、全世界に31誌ある地域雑誌でその目的は地域の特徴ある活動をその地域のロータリアンが共有することであります。また、『The Rotarian』の中からいくつかの記事をすべての地域雑誌にも掲載しているのは、全世界のロータリアンが共通して知っておかなければならないためです。
会員の義務でもある雑誌の購読や記事紹介を会員に強調する月間です。

ロータリーの創始者 The founder of Rotary

1905年2月23日、米国イリノイ州シカゴにおいて、⻘年弁護⼠、ポールP。ハリスがロータリーを創始しました。その日ポール・ハリスは、シルベスター・シール(石炭商)、ガスターバス・ローア(鉱山技師)、ハイラム・ショーレー(洋服仕⽴業)と、ノースディアボン街127のユニティ・ビルディング内のローアの事務所で会合を開きました。この711号室は現在RI世界本部に復元されています。

ロータリーの定義 A Definition of Rotary

ロータリーは、⼈道的な奉仕を⾏い、あらゆる職業において高度の道徳⽔準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確⽴に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である。

ロータリーの特別月間 Special Months in Rotary

クラブだけでなく、ロータリアンひとりひとりがロータリーの活動に参加するよう強調するためにRI理事会が指定した次の月間のことです。

  • 8月 会員増強・新クラブ結成推進月間
  • 9月 基本的教育と識字率向上月間
    ※ロータリーの友月間
  • 10月 経済と地域社会の発展月間
    ロータリー学友参加推進週間
    ※米山月間
  • 11月 ロータリー財団月間
    世界インターアクト週間
  • 12月 疾病予防と治療月間
  • 1月 職業奉仕月間
  • 2月 平和と紛争予防/紛争解決月間
    ロータリー創⽴記念日
    世界理解と平和の日
  • 3月 ⽔と衛⽣月間
    世界ローターアクト週間
  • 4月 ⺟⼦の健康月間
  • 5月 ⻘少年奉仕月間
  • 6月 ロータリー親睦活動月間

ロータリーの友 THE ROTARY-NO-TOMO

1952年(昭和27年)に日本全国がRI第60地区であったものを、60と61の2つの地区に分割されました。これを機会に両地区共通の機関誌をつくるのを目的として1953年(昭和28年)に「[コータリーの友」が創刊されました。
その後1980年(昭和55年)RIの公式地域雑誌となりました。

ロータリーの標語 Rotary Mottoes

1989年規定審議会で『超我の奉仕』Service Above Selfをロータリーの公式第1標語、『最もよく奉仕する者、最も多く報われる』He Profits Most Who Serves Bestを公式第2標語とされました。第2標語については2004年に「He」が「They」に修正されました。

ロータリー文庫 Rotary Bunko

日本ロータリー50周年を記念事業の一つとして1970年に設⽴された資料館。
クラブ名と⽒名をサインするだけで閲覧できます。詳しくは www.rotary-bunko.gr.jp

ロータリーの目的 object of Rotary

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することである。

  • 第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
  • 第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役⽴つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各⾃の職業を高潔なものにすること
  • 第3 ロータリアン一⼈一⼈が、個⼈として、また事業および社会⽣活において、日々、奉仕の理念を実践すること
  • 第4 奉仕の理念で結ばれた職業⼈が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。